不思議な訪問者  (7月13日のおはなし)









 昨日のことですが、朝起きて新聞を取りにいきますと、玄関前に見慣れない訪問者がいました。

 それは写真のカブトムシさんでした。まるで玄関の戸が開くのを待っているかのようでした。さっそく迎え入れ話しかけてみましたが、少し元気がないようです。

 「いったいどこから来たの?」「・・・・」

 このあたりにカブト虫が育ちそうな木や山などないのに不思議です。

「元気がないようだけど、お腹がすいてるのかな?」

 「・・・・」

 さっそくたまたまあったゼリーをあげました。


 そして今日、カブト虫さんはあのゼリー完食し、虫かごの中で静かに瞑想するかのように、じっとしています。せっかく迎え入れたのだから、できるだけ長く一緒にいたいと思います。ホームセンターでおがくずや食料も買ってきました。

 ところでなぜカブト虫さんなのか。それは写真を見ればもうおわかりでしょう。そうです、雌だからです。

 このカブト虫さんのきっと仏縁があったのでしょう。

 ようこそお参りくださいました。

 なんまんだぶつ。